SUNRISE SUITES KYOTO サンライズスイーツホテル           備忘録(まとめ)

仕事

サンライズホテルはデザイン的な分類としては擬洋風
映画「千と千尋の神隠し」で登場する湯婆婆の油屋と同じ様式。

サンライズホテルはデザイン的な分類としては擬洋風になります。明治時代に日本の大工が作った洋風建築です。外国人居留地をみて日本の伝統建築と組み合わせて作り出した日本独自の様式になります。昨今、京都に沢山のホテルが建設されておりますが、寺院建築をモデルに宮大工、庭師、指物師、唐紙
照明に至るまでこれほど多くの伝統職人さんが、協力して作り上げたホテルはないと自信を持って言えます。
また和風と一括りにされますが、奈良時代、平安時代、鎌倉時代、安土桃山時代、江戸時代、それぞれに美的表現が違います。サンライズスイーツホテルでは、奈良時代、平安初期を意識していましたので、当時をイメージしてワンサイズ大きめの材で設計しました。少し無骨なイメージが伝わればと思います。 京都をイメージした連子格子や竹矢来はありませんが、各階の庭や火灯窓、格天井、西面には春日灯篭(朱塗り灯篭)。室内も京指物の椅子、テーブル、ベッドサイドテーブル、etc…….見所が随所にあります。

図面としては200枚以上作成し設計から施工まで週二回の打ち合わせをするなど長期スパンの仕事でしたがデザイナーとしては、日本という物語を少しデザイン的に表現するとができたかなと思います。

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最後に和風について宮崎駿氏の言葉を借りて
『日本の伝統的意匠が多様なイメージ宝庫だからでもある。民族的空間ー物語、伝承、行事、意匠、神ごとから呪術にいたるまでーがどれほど豊でユニークであるかは、ただ知られていないだけである』
ジブリの立体建造物展から

サンライズスイーツホテル 備忘録(再1)
サンライズスイーツホテル 備忘録(再2)
サンライズスイーツホテル 備忘録(再3)

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