日本流通史 小売の近現代(2)

書籍

著 満園勇

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明治時代以降による小売業態の歴史展開に注目しながら流通・商業の現状や理論を学ぶ方法や商店街や・まちづくりに関心を寄せる方にも必読。

第25 章からなる日本の流通史の解説 第9章から戦時・敗戦直後の流通機構からコロナ禍前ま

目次

第 1章 日本型流通の成立
第2章 百貨店の勃興と大衆化
第3章 百貨店の発展と第一次百貨店法
第4章 通信販売の歴史的役割
第5章 チエーンストアの模索と限界
第6章 流通系列化の成立
第7章 公設小売市場の成立
第8章 商店街の成立
第9章 戦時・戦争直後の流通機構
第10章 日本型流通の展開
第11章 百貨店の復興と第2次百貨店法
第12章 総合スーパーの成立と展開
第13章 総合スーパーの発展と大規模小売店法
第14章 食品スーパーの経営課題とその克服
第15章 流通系列化の展開
第16章 商店街の発展と競争構造
第17章 商店街によるまちづくりへの展開
第18章 日本型流通の変容
第19章 コンビニエンス・ストアの成立と展開
第20章 コンビニエンス・ストアの発展
第21章 専門量販店の台頭
第22章 小売のグローバル化と日本市場
第23章 ショッピングセンターの発展
第24章 Eコマースノ急成長
第25章 商店街の苦境とまちづくり3法

戦後日本は、生産体制に関しては近代システム化を成し遂げたのですが、流通は古いままでした。
林周二 著「流通革命」が1962年に発刊されると業界内外に大きな反響を呼びました。
やがて百貨店からスーパーの時代に移行するのですが、販売を点として捉えていましたが、生産
・物流・販売を線として仕組みとして考えるようになりました。
補足ですが、時代背景として市民の所得が上がり平等に社会の果実を享受したい強い欲望があったように思います。学者やコンサルタントがこの時代使命感に燃え輝いていたのは、その時代背景があってだと思います。
少し本業に触れておきますと 第21章、専門量販店の台頭 に関してはかれこれ20年近く業務を携わっております。専門量販店の核心は、立地革命、POSシステムの活用と看破されてますが、まさにご指摘通りだと思います。 都心と郊外の土地の価格の差利用と物量のシステム管理これに尽きると思います。
第23章 ショッピングセンターの発展 に関しては、イオンがショッピングセンター開発会社(不動産会社)を作り不動産会社と物販販売会社の分離をした事が成功の要因だと私も思います。

さて今後流通業がどうなるかということですが、本書にも触れているまちづくり3法が大きな役割になりそうですが、eコマース、住居、 OFFICE、公園、車社会 等多角的な取り組みが必要ではないかと思います。 
人口減少の日本を考えるとコンパクトシティの方向にまちづくりが変わっていくのは間違いがありませが行政の試みは商業集積施設を含めうまく機能してないようです。
今後の考察も含めた著者の次作を楽しみに待ちたいと思います。

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